ダイエットが原因の口臭。ダイエットをやめずに改善する方法とは?

なんだか最近、甘酸っぱいニオイの口臭がするようになったのはダイエットのせい?もしそうだとしすれば、ダイエットを続けながらこの口臭をどうにかして改善する方法はないの?

「痩せたい」「美しくなりたい」という美へのこだわりを持つ方の中には、こんなお悩みを持つ方もきっと多いことでしょう。

実際、ダイエットを実践している多くの方には男女を問わず、この「ダイエット臭」と呼ばれる甘酸っぱい口臭が発生している可能性があります。とはいえ、ダイエットが原因で発生するこの口臭は、ダイエットを続けていく時間の経過の中で「段階を踏んで徐々に発生していくもの」であるため、実は、当事者である本人には感じづらいものなのです。でも、だからこそ気をつけないと、知らないうちにあなたのその口臭が、スメルハラスメントになってしまう危険性があるのです。

「美しくなりたい」と望んで一生懸命に取り組んでいるはずのダイエットがもとで、人の迷惑になる「美しくない口臭」を発生させてしまっては元も子もありません……。

でも、せっかく意を決してスタートさせたダイエットなら、思いどおりの成果を出せるまでは止めたくもないですよね?

そこでこのページでは、「ダイエットをすると、なぜ口臭が発生してしまうのか?」という仕組みや理由とともに、「ダイエットを続けながら、ダイエット臭と呼ばれる口臭を改善する方法」などをご紹介したいと思います。

ダイエットをすると、なぜ口臭が発生してしまうのか?

ダイエットによって、ダイエット臭とも呼ばれる「口臭」が発生してしまう原因は、主に「間違ったダイエット」がその理由だと言われています。

本来、健康的に体重を減量するための適切なダイエットでは、食事による摂取カロリーを減らすと同時に、適度な運動によって身体の基礎代謝力をアップさせる必要があると言われています。なぜなら、食事の総カロリーを極端に減らすことだけに注力して痩せたとしても、それは身体の筋肉量や水分量が減少することで体重が減っただけに過ぎない場合が多いからです。

しかも、その方法だけでダイエットを続けていると、いずれ身体が少ない摂取カロリーだけで生きていかれるように防衛本能を発揮し、基礎代謝力を低下させてしまいます。すると、ある一定の体重までは減らすことができたとしても、それ以上にはなかなか体重が減らないという壁に突き当たってしまうのです。

一方で、このダイエット方法では運動をしないためエネルギーの消費量が増えず、この点からも身体全体の代謝効率が低下します。それでもなお、私たちの身体は生きるために何とかエネルギーを生み出そうとして「不完全燃焼」のような状態を起こし、その過程でダイエット臭の一種である口臭をも生み出してしまうのです。

ダイエット臭の一つとして「口臭」が発生するメカニズムとは?

ダイエット臭の一つとしての口臭は、ダイエットのための食事制限により、以下のような①~③の段階を経て発生していきます。

①中性脂肪が「脂肪酸」に分解され、TCA回路に運ばれて不完全燃焼。血液中に流入する

一般の方がダイエットのための食事制限を行うと、炭水化物やタンパク質の摂取量が不足することが多くあります。すると、私たちの身体はエネルギーを得るために、それらの栄養素の代替栄養素として身体の中にストックされている中性脂肪を燃やすことになります。

油っぽいニオイ成分でもある「脂肪酸」に分解された中性脂肪は、本来ならばその後、TCA回路という場所に運ばれてエネルギーとなります。しかし、ダイエットや運動不足が原因で代謝が低下すると、エネルギーの産出場所であるTCA回路の働きも減速してしまいます。そうなると、分解された脂肪酸を完全に燃焼させることができず、余分な脂肪酸は血液中に流入することとなるのです。

ただし、血液中に流入した脂肪酸は血液の流れとともに汗や皮脂となって体外に放出される場合があるものの、この脂肪酸のニオイはさほど強いものではないため、本人や周囲の人たちが気づかないことも多いようです。

②エネルギーの産出方法がTCA回路から「解糖系」に変わり、体内のアンモニアが増加

①の段階を過ぎても同じ方法でのダイエットを継続。基礎代謝が低下したままの状態が続いてしまうと、エネルギーの産出量が低下すると同時に身体全体の血行も悪くなってしまいます。血行が悪くなると抹消組織への酸素供給も低下し、この状態になると私たちの身体はTCA回路からではなく、「解糖系」という方法でエネルギーを産出するようになります。そして、この過程において「乳酸」という成分が作られます。

体内に乳酸が増加すると、同時にアンモニアも増加していきます。アンモニアは汗と混じって体外に放出されるため、この段階になると、自分の体臭に気づく人が出てくるようになります。

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③ダイエット臭と呼ばれる甘酸っぱいニオイの「ケトン臭」の発生

②の段階をさらに通り越してこの段階までくると、TCA回路で完全燃焼されなかった脂肪酸はさらに肝臓で「ケトン体」という物質となります。これが、血液の流れに乗って呼気と混じって口臭となったり、汗として体外に放出されて体臭となったりします。

ケトン体が放つニオイは糖尿病に罹患した際に発生する口臭や体臭と同様のもので、「ツーンと鼻を突くような、果物の腐敗臭に似た強烈なニオイ」だと言われています。ですから、この時点になると、本人だけでなく周囲の人もそのニオイに気づき、スメルハラスメントとなってしまう場合もあるのです。

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ここでぜひ気をつけたいのは、たとえ本人がこのケトン臭と言われる口臭や体臭に気づいても、その原因が自分が取り組んでいるダイエットにあるとは気づかないままに、同じ方法のダイエットを継続してしまうことです。そうすることにより、ますます自分の身体に負担をかけてしまうと同時に、スメルハラスメントのリスクを高めてしまいます。

それを避けるためにも、次の項目ではダイエットを続けながら、ケトン臭がもとで発生する口臭を改善・消臭していく方法をご説明します。

ダイエットを続けながら、ケトン臭がもとで発生する口臭を改善・消臭していく方法

そもそも身体の代謝が正常で、TCA回路で行われるエネルギーの産出もうまくいっている場合には、口臭のもととなるケトン臭のような強烈なニオイが発生することは普通ありません。ですから見方を変えるなら、ダイエットを行うことによって発生してしまうケトン臭(ダイエット臭)は、「代謝が悪くなっていますよ」という身体からのシグナルとも言えるのです。

つまり、気づかぬうちにダイエットが原因で発生している甘酸っぱいニオイの口臭を改善するためには、炭水化物の摂取量を増やすことが一番の近道と言えるのです。具体的に言うなら、お米・パン・パスタ類もしくは、バナナ・りんご・パイナップルをはじめとするフルーツなど、炭水化物が豊富に含まれる食べ物の摂取量を控え過ぎないようにするということです。

でも、ダイエットをしている皆さんはきっと、「もっとスタイル良く、美しくなりたい」とか、「●●kgまで痩せたい」など何らかの目標を持っているはずですから、簡単にその目標を諦めたくはないですよね?

ですからここでは、「ケトン臭を改善しながらダイエットを継続させる方法」をご説明したいと思います。その具体的な方法としては、

1 バランスのとれた食事を適量取る

つまりこれは、できるだけ「タンパク質、炭水化物、脂質のバランスの良い食事を心がける」ということです。

一方で、食事内容に気遣うことでダイエットを成功させるためには、「面倒なカロリー計算などをせずに持続できる」ということも一つのポイントですよね?

例えば、今まで食べていたクリームソース系のパスタをトマトソースのものに変えることで、ボリュームや満足度を変えずにカロリーの摂取量を抑える。あるいは、白米を玄米に変えれば自然と咀嚼回数が増え、白米よりも少量で満腹感が得られて結果的にカロリーが抑えられるなど、あくまでも炭水化物(糖質)を控えすぎることなくちょっとした工夫で楽をしてダイエットができたりします。

2 有酸素運動をすることで代謝率をアップする

ウォーキング・水泳・ジョギング・エアロビクス・サイクリングなどの有酸素運動を20分以上行うことが、身体の代謝を高めるのには理想的であるとされています。

ただし、最近では「こまめに動くようにする」だけでも効果があることがわかってきているそうなので、掃除や片付けなど、家事や仕事で動くときも「常にキビキビと動く」ことを意識するだけでも代謝率アップに差が出るかもしれませんね。

3 手足のグーパー体操で代謝率をアップする

身体の基礎代謝率をアップするには、筋トレが効果的です。筋トレと聞くと、ジムに通ってキツイ運動をしたり、家でも腕立てふせをするなど、いずれにせよ辛いイメージがありますよね?でも実は、手足のグーパー体操をするだけでも効果があるそうなんです。

方法はとっても簡単!手や足を「グー」と「パー」の形に結んだり開いたりする運動を最低50回ずつほど繰り返すだけです。特にお風呂の湯船の中でやると水の抵抗が加わって、筋トレ効果も上がるようですよ。毎日、お風呂に入る時の習慣にすると続けやすそうですね。

4 ダイエット臭を防ぐための食材を積極的に摂取する

具体的には以下のような食品を意識的に取ると良いとされています。

●クエン酸を多く含む食品:梅干し・酢・柑橘類etc.
TCA回路の回転を維持することで、燃焼力を高める効果があるとされています。

●アスパラギン酸を多く含む食品:牛肉・鶏肉・豆類・アスパラガス・もやしetc.
細胞内外のマグネシウムやカリウムのバランスおよび、体液のバランスを整えることで、身体の代謝率アップに効果があるとのこと。また、ひじき・わかめ・昆布などのミネラル類とともに摂取すると、より効果的だと言われています。

最後に

ダイエット臭とも呼ばれるケトン臭は、身体に負担のかかる過度なダイエットによって発生し、口臭の原因となってしまいます。これを避ける、あるいはダイエット臭によってすでに発生してしまった口臭を改善するためには、「適度にゆるいダイエット」を気長に続けていくことがポイントです。何事も過ぎたるは及ばざるが如しですから、無理なダイエットをすることで健康を害してしまっては本末転倒です。また、急がば回れで、長い目で見たゆるいダイエットの方がストレスもたまらず、最終的な目標を達成しやすい方法とも言えるはずなのです。

そのためには炭水化物など、身体が本来必要としている栄養素を極端に減らし過ぎるのではなく、脂っこいメニューの多い洋食よりもバランスの取れた和食を選ぶようするなど、無理のない程度のダイエットを行うように心がけましょう。

また、日常生活の中に有酸素運動を取り入れることも大切ですが、お風呂にゆったりと浸かるだけでも血行促進や新陳代謝のアップには効果があり、ストレス解消と同時にダイエットの効果を促進してくれることにもなります。そのようにして、ストレスをためないようにダイエットに取り組むことが、ダイエット臭がもとで発生する口臭を防止することにもつながるはずです。

みなさん、無理せず、焦らずダイエットに取り組むことで、スメルハラスメントにつながるような口臭を防止しながら、健康的な美しさを手に入れてくださいね。

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