ピロリ菌を除去することで、口臭は改善・消臭・予防できる?

自分に口臭があることに気づいたら、誰もが一刻も早くその口臭を消したい、改善したいと思うものですよね?だから、これまで以上に時間をかけて丁寧に歯を磨いたり、マウスウォッシュを使ったり、あるいは口臭消臭用のサプリメントを飲んでみるなど、いろいろな口腔ケアにトライしてはみたものの、どうしても口臭が消えない……。そんなあなたの口臭は、もしかするとピロリ菌が原因なのかもしれません。

そもそも口臭はすべての口臭のうちの80%以上が、虫歯や歯周病、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の上に広がる白いコケ状のヨゴレや細菌など、口腔内にある何らかの問題が原因で起こるものと言われています。ただし、これらの口臭のほかにも、一般的な口臭ケアを行っただけでは改善・消臭できない内科的な要因がもとで起こる口臭があるのです。そして、そのうちの一つとして考えられるのが、ピロリ菌に感染した胃が原因で起こる口臭です。

そこで今回は、ピロリ菌が原因で起こる口臭の具体的な内容から、その口臭を改善・消臭・予防する方法までをご紹介します。

口腔内にはこれといった問題はないのになぜか口臭がするうえ、一般的なオーラルケアではその口臭が改善・消臭できない。また、最近、胃の不調を感じるなど、少しでも思い当たることがある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

ピロリ菌による口臭とはどのようなものなのか?

ピロリ菌ってどんな菌?

そもそもピロリ菌とは、いったいどのような菌なのでしょうか?名前だけ聞くと、何だか可愛らしい菌のようにも思えてしまいますが、その正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)菌」と言いいます。

「ヘリコ」は「螺旋(らせん)状」を、また「バクター」は「細菌」を、そして「ピロリ」は「胃の幽門(ゆうもん)」をそれぞれ意味しているため、つまり、ピロリ菌は「胃の幽門(胃の出口あたりの十二指腸と繋がっている部分)に好んで棲みつく螺旋状の細菌」ということになるのです。

なぜ胃に棲みつくことができるのか?

本来、胃の中には胃の壁の細胞によって作られる塩酸、つまり胃酸が存在するため、細菌類は生息できないものと考えられていました。ところが、ウレアーゼと呼ばれる酵素を大量に持つピロリ菌は、この酵素のおかげで胃酸を中和させるアンモニアを生成することができるため、胃の中でも生き残ることができるのです。

ただし、ピロリ菌は乾燥に弱く、むしろ酸素が存在する大気中では生息できない細菌でもあるのです。

どうやって胃に入り込むのか?

ピロリ菌の胃への感染経路の多くは、まだ免疫力が充分でない幼児期にピロリ菌に汚染された食べ物や水、またハエなどを媒介として経口感染するものと推測されています。

中でも、戦前の日本においては上下水道などの完備が不十分だったため、ピロリ菌に汚染された井戸水を飲んだり、不衛生な食べ物を口にする機会の多かった「団塊の世代(1947~1949年生まれの世代)」以前の方々のピロリ菌への感染率は実に高く、80%前後と言われています。つまり、ピロリ菌は衛生環境の整っていない国や地域では、感染率が高くなる細菌なのです。

ただし、日本においては、上下水道のインフラをはじめとする衛生環境の整備のおかけで若年層のピロリ菌感染率は年々低くなっており、10~20代の若い世代の方々の感染率は約20%程度と言われています。

しかし、ピロリ菌は親からの離乳食の口移しなど、母子間や家族間での感染の可能性も指摘されているため、特に妊娠・出産を控えた女性は、一度ピロリ菌への感染の検査を行ってみることをオススメします。

ピロリ菌によって発生する2種類の口臭とは?

ピロリ菌は2つの理由によって、2種類の口臭を発生させる原因を作ります。

そのうちの一つは、アンモニアによる口臭で、「尿のようなニオイ」が特徴だと言われています。これはピロリ菌が胃の中で、塩酸(胃酸)を中和して生き残るために生み出すアンモニアによるものです。胃の中に充満したこれらのアンモニアは血液の中に取り込まれ、身体全体へと運ばれます。そして、肺に到達すると気化されて、呼吸として体外に排出される際に口臭となってしまうのです。

また、もう一つの口臭は硫化水素によるもので、これは「卵が腐ったようなニオイ」が特徴です。この口臭が起こる理由は、胃の中に生息するピロリ菌が胃に悪影響及ぼすことにより、胃が胃炎や胃潰瘍に罹患することと関係しています。胃炎や胃潰瘍に罹患した胃は消化不良を起こし、胃の中に残留した食べ物が発酵。強烈な悪臭を放つ硫化水素を発生させてしまいます。こうして胃に充満した硫化水素はやはり血液中に取り込まれ、肺に運ばれた後に呼気となって、口臭として体外に排出されてしまうのです。

ピロリ菌は口臭だけでなく、深刻な病気を引き起こす?!

ピロリ菌は口臭を発生させるだけでなく、以下のような深刻な病気を引き起こすリスクの高い細菌だと言われています。

  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍 など

萎縮性胃炎

萎縮性胃炎とは、長期間にわたって胃の粘膜に炎症が起こる慢性胃炎に罹患した場合に、胃酸や胃液などを分泌する組織が縮小してしまい、胃の粘膜まで萎縮した状態になってしまう胃炎のことです。これらの炎症が起こる原因としてもっとも多いのが、ピロリ菌への感染によるものだと言われています。また、この萎縮性胃炎が進行すると胃の粘膜は腸の粘膜のように変化し、鳥肌のようなブツブツとした盛り上がりを伴う「鳥肌胃炎」を生じさせたり、胃がんにまで進行してしまう場合もあるとされています。

胃がん

胃がんに罹患する要因は、ピロリ菌だけではありません。ただし、ピロリ菌の感染者は、そうでない人に比べて胃がんへの罹患のリスクが約5倍。また、ピロリ菌に感染しているうえ、もともと萎縮性胃炎に罹患している人の場合は、そうでない人に比べて約10倍もの胃がんへの罹患リスクがあると言われています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

本来、胃の中で分泌され、食べ物の消化を行っている胃酸などの消化液が、何かしらの原因で胃や十二指腸の組織まで溶かしてしまう疾患のこと。つまり、胃液の強い酸により、胃や十二指腸潰瘍の組織が剥がれ落ちてしまい、内部からえぐられている状態のことを指します。ほとんどの例が、ピロリ菌への感染によるものであると言われています。

そもそもピロリ菌が胃の中で生き残るために生成する胃酸を中和させるためのアンモニアは、胃に悪影響を及すと同時に負担をかけるため、ピロリ菌に感染するとほとんどの人が慢性胃炎に罹患してしまいます。ただし、厄介なのは、この段階ではまだほとんど自覚症状がないということ。

実際、感染者のうちの約70%が無自覚、無症状のままに日常生活を送っていることが多く、重大な病気に罹患して初めて、自覚症状を感じるという例も少なくないのです。

どうすればピロリ菌による口臭を改善・消臭できるのか?

では、どうすればピロリ菌が原因で起こる口臭を改善・消臭することができるのでしょうか?いくつかの対策をご紹介したいと思います。

LG21乳酸菌を摂取する

近年、「LG21乳酸菌」にピロリ菌の活性化を抑制する働きがあることが注目されています。

実際の研究においても、ピロリ菌の保菌者が8週間にわたり継続して「LG21乳酸菌入りのヨーグルトを食べ続けた結果、ピロリ菌の数が平均して約10分の1に減少。炎症を起こしていた胃の状態も改善したという報告が聞かれています。

他のほとんどの乳酸菌が胃酸に対する抵抗力が低いのに対し、LG21乳酸菌は胃酸に対する強い抵抗力を持つと同時に、胃の中で生き続ける優れた性質があることがわかってきているのです。ですから、LG21が配合されたヨーグルトを積極的に摂取することは、ピロリ菌による口臭を改善・消臭するための一つの方法と言えるでしょう。

ピロリ菌に効果があるとされるサプリメントを利用する

ただし、研究内容のように、8週間にわたって継続的に「LG21乳酸菌入りのヨーグルト」を食べ続けるのは、なかなかに大変なことでもありますよね?朝食時などの習慣として取り入れるのも一つの方法ではありますが、時には飽きてしまうこともあるかもしれません。また、特にヨーグルトが苦手な人にとっては、辛い習慣にもなってしまい、長続きさせるだけでも至難の技でしょう。

そんな時は、ピロリ菌や歯周病菌への効果に関する論文が発表されるなど、今メディアでも注目の「マスティック」という低木の樹脂を配合して作られた「口臭ケア用サプリ」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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料理や飲み物にピロリ菌にへの高い殺菌効果を持つ「マヌカハニー」を積極的に取り入れる

また、「マヌカハニー」もピロリ菌に対して高い殺菌効果が持つことが学術的に立証され、注目を集めています。そのまま食べるのはもちろん、お砂糖代わりにヨーグルトや冷たい飲み物に入れるなど日々の生活にマヌカハニーを取り入れれば、口臭予防だけでなく健康力アップの効果も期待できて一石二鳥ですね。

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検査を受けて、ピロリ菌への感染を確認。感染していた場合には除菌を行う

ピロリ菌は感染しているかどうかの検査や、感染していた場合の除菌などを病院で受けることができます。ただし、その検査方法や除菌方法などは各病院によって異なるようですので、まずはかかりつけの医師や、内科・消化器内科のある医療機関に相談してみましょう。

最後に

ピロリ菌による口臭の特徴は、一般的な口臭対策では改善・消臭することができない、何からの胃の疾患が原因となって発生するものであるということです。ただし、ここで注意しなければならないのは、ピロリ菌に感染していても、慢性胃炎などの初期の段階では多くの人が無自覚・無症状であるということ。だからこそ、大きな体調不良ではなく、「口臭の発生」という早い段階で、ヨーグルトやサプリメント、マヌカハニーなどでの対策を取ることが大切と考えられます。

ただし、口臭を改善するための対策を行っているにもかかわらず効果が実感できない、あるいは胃の状態が以前よりも悪くなっている気がするなどの自覚症状に気づいた場合は、できるだけ早く、専門の病院を受診することをオススメします。

そうすることが病気の早期発見にもつながり、口臭だけでなく、ひいては皆さんの健康を守ることにもつながるに違いありません。

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