自分ではなかなか気づきにくい口臭。でも、「スメルハラスメント」という言葉が存在するほどニオイに敏感な今の時代においては、口臭を自己管理することもエチケットの一つとなってきています。
そもそも人は、たとえ自分の周囲にいる人の口臭に気づいたとしても、相手に直接、注意することはマレ。なぜなら、口臭というものは、それほどデリケートな問題だからです。
想像してみてください。自分の恋人や家族に口臭があったとして、あなたは直接、何の躊躇もなくその口臭を注意できますか?相手に恥をかかせたり、恥ずかしい思いをさせたくないがゆえに、注意するのをためらいませんか?
でも逆に、もし人から自分の口臭を指摘されたらどうでしょう?それが、たとえ自分を思ってのことだとわかっていたとしても、きっと顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしますよね?
だからこそ、そんなことにならないように、持っていると便利なのが口臭チェッカー。これさえあれば、自分で自分の口臭が図れます。
ただし、そもそも口臭チェッカーってどんなものなの?その信頼度や精度はどれくらい?どんなふうに使えばいいの?など、口臭チェッカーについて多くの疑問を持っていらっしゃる皆さんも多いはず。
今回は、そんな疑問について解説させていただきたいと思います。
口臭チェッカーとは、そもそもどのようなものなのか?
口臭チェッカーとは、文字どおり口臭をチェックするための小型計測器です。
ここでは、一般に販売されている口臭チェッカーの中で、よく知られているものの一つである、タニタのブレスチェッカーを例に挙げてご紹介しましょう。
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各種6,480円(税・送料込み/2019.09.05現在)
なお、現在タニタのオンラインショップで販売されている口臭チェッカーは、上記の2点のみとなっています(閲覧履歴:2019.09.05)。
ちなみに、こちらの商品の使い方は極めて簡単。口臭チェッカーの「吹きかけ口」に自分の息を吹きかけるだけで、口臭の強さが図れます。
また、この商品の場合は、LEDランプの点滅により、自分の口臭がレベル0~5の「6段階」中のいずれに当たるのかが測定できるようになっています。
口臭チェッカーの信頼度や精度は?
商品によっては、明らかな口臭が発生しているにもかかわらず、まったく反応しないチェッカーなどもあるようです。
ただし、製品の精度に関しては購入する以外に確認のしようがないため、まずは購入前に「購入者の口コミ」などをしっかりとチェックすることをおススメします。
ちなみに、測定できる口臭の強さは、上記のタニタ商品では先にも触れたとおり、レベル0~5の「6段階」となっています。
とはいえ、こちらはあくまでも家庭・個人用レベルでの口臭チェッカーです。ですから、口臭外来などの専門機関に完備されているような、精度の高い口臭測定器との比較の対象にはなりません。
自分の口臭を知る場合の、「ある程度の目安」と考えて使うのが良いでしょう。
また、「ある程度の目安」という観点で自分の口臭を確認したい場合には、口臭チェッカーを使用することなく、より簡易的にチェックできるさまざまな方法があります。ぜひ、試してみてくださいね。
なお、現在販売されているタニタの商品は、LEDランプの点滅によりレベル0~5の「6段階」までの口臭を計測できる仕様になっています。
ただし、商品によっては、イラストと数字を組み合わせて口臭の強度を表示するものもあるようです。いずれか、自分の好みや見やすさなどに応じて、商品を選択されることをオススメします。
ただし、気になるのはその製品の使用限度回数です。例えば、上記のタニタ製品の場合は、「購入後1年経過または、センサー使用回数が1000回以上になった場合のどちらか早い方」とされています。
1,000回といえば、1年365日ですから、1日1回のみの使用だとして約2年9ヵ月ほどの製品寿命ということになります。
でも、自分の口臭が気になるからこそ口臭チェッカーを購入した人が、1日に1回しか口臭をチェックしないということは考えづらいですよね?
となると、1日2回の使用で約1年4か月半、3回の使用ともなると約11ヵ月。つまり、1年ももたない計算になってしまいます。こうなると、もうある意味使い捨て感覚でしょうか?
なお、タニタのオンラインショップにおける上記製品のお値段は、送料込みで6,480円(税込 /2019.09.05現在)。
口臭チェッカーは持っていること、つまり、いつでも自分の口臭のレベルが確認できるという安心感につながることもあるはずです。ですから、これを安いと捉えるか高いと捉えるかは、もちろん購入される方次第でしょう。
口臭チェッカーはどんなふうに使うと効果的なのか?
上記のタニタ製品の場合は、「製品の吹きかけ口を自分の口から1㎝程度離し、約4~5秒間息を吹きかける」だけで、測定完了とのこと。
ただし、約4~5秒間という時間は、いざ息を吐き出しながら測ってみると、ちょっとした肺活量の検査のようで、決してそう短い時間ではありません。実際に商品を購入された方の中には、「息がキツい」などという感想を持つ方もいるようですね。
また、製品を使用するタイミングとしては、製品の説明書の中では「朝の起床時」に測定することが示唆されています。
これは、口臭を発生させる原因となるガスの一つであるメチルメルカプタン濃度が、睡眠中の唾液の分泌量の低下によって、起床時に最も高くなる傾向にあるためです。
口臭チェッカーはもともと自分の口臭を測定し、口臭を感知した場合にはその「口臭を改善する」目安とするためのツールですよね?
このため、測定時間として朝の起床時を示唆する理由は、そのタイミングに口臭の強度をチェックすることにより、前日に行った口腔内ケアの効果を図りやすいため、ということのようです。
ただし、口臭チェッカーを使うタイミングに決まりはありません。例えば、社内での会議や仕事で大切なお客さまに会う前、あるいは大好きな彼氏や彼女とのデートの前に使用し、口臭を感知した場合には即効性の高い口臭ケアグッズを用いて口臭対策をすることなどもできますよね?
お気に入りのバックや化粧ポーチ、また男性ならジャケットの内ポケットなどに口臭チェッカーを忍ばせておくと、いつでもどこでも、自分が知りたいタイミングで自分の口臭を測定することができて便利かもしれませんね。
まとめ
口臭チェッカーを1日のうちの決まった時間に使用することで、自分自身の口臭が発生しやすいタイミングを知るヒントになるかもしれません。
例えば、一日中ある程度の強さで臭っているのか、あるいは、午後になって疲労が蓄積してきたタイミングで臭うのかなど、ある程度、自分の口臭の傾向を掴むことが可能なはずです。
それがわかれば、日常生活に取り入れてじっくりと口臭改善に取り組むことのできるサプリメントを使用するのが良いのか、
ランチやリラックスタイムを利用して、口臭対策としてのお茶や飲み物を楽しむことにするのか、
あるいは、社内会議や大切なクライアントとの打ち合わせのために、即効性の高い口臭スプレーや洗口液を使うのがベストと判断するなど、
自分の性格やライフスタイルにあった、口臭の改善対策を行うことができるようにもなりますよね?
ただし、いろいろな口臭ケアを行ったにもかかわらず、どうしても効果が出ないという場合には、一度、口臭に関する専門機関にご相談されることをオススメします。
まれには、口臭の背後に内臓の病気が隠れている場合などもあります。
ですから、自分の口臭を感知したら放置することなく、状況に応じてきちんと対処していくことで、根本的な改善を目指すようにしましょう。